第9回TSUBASAセミナー


今日は、池袋で開催された「第9回TSUBASAセミナー」へ行ってきました。鳥の専門家の方々の講演を聞くお勉強会です。

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お供は、羊毛フェルトのオカメブローチでした。

最初は、動物ライター/心理カウンセラーであり、『オカメインコ完全飼育』などの著書を持つすずき莉萌先生による、「ペットロスとペット依存」。

冒頭は、なぜコンパニオンバードはかわいいのか、おやつの与え方の注意点などのお話でした。

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飼い鳥と野生との違いというお話で使っていた写真は、私も昨年のオカメウォッチング旅でバードガイドをしていただいた、太田さんの提供とのことでした。人生でもう一度、あの光景を肉眼で見られることがあるといいなぁと思います。

お話の中で一番印象深かったのは、社会的エンリッチメントについてでした。

たぶん動物園などの状況を想定している話だと思うのですが、人間がケージ内に入ってくるよりも、ケージの外から声をかけたり、身体の一部を触ったりするだけのほうが、動物に心理的幸福を与えやすいという話があるそうです。

愛鳥さんの楽しみ=放鳥と考えてしまいがちで、ケージの外から声をかけたり、ちょっと指を突っ込んでカキカキしたりは、それに比べると小さな喜びでしかないと考えていました。やってはいたけれど、今後より強化していこうと思いました。

また、ガンは群れの1羽が傷つくと、他の2羽が必ず助けやお世話のめに付き添い、再度飛ぶか落鳥してしまうまで待ってくれるというお話が素敵でした。

そしてメインテーマの、ペットロスのお話。

長く鳥飼いでいれば、何度か経験している出来事です。私の場合は、ブルーボタンインコ女子のカメさんのことが、今でも心残りです。それについては長い話になるので、今度改めて書いてみようと思います。

すずき先生曰く、家族であったペットが死んで悲しかったりやる気がでないのは正常な悲嘆反応とのことでした。

ただ、自分の中でその悲しみに一区切りつけるためのポイントを教えてくれました。

・臨終の場に立ち会う(入院先の落鳥などで無理な場合でも遺体とは対面する)ことで死をきちんと認識する。
・鳥さんに感謝と別れの言葉を伝える。
・自分なりの供養をする。人間のようにお葬式がないことで、区切りがつかない面もあるそうで、自分の心の整理をつけるための行為であれば、大仰なセレモニーをやるとかじゃなくて良いそうです。
・手紙やアルバム、ブログなどに愛鳥への思いを綴る。書くこと、人に言うこと(それによって周りから慰められて癒されること)が良いそうです。

オカメさんは30年以上生きる子もいますし、キンカチョウのようなフィンチに関しても、昔よりは飼育年数は伸びているようです。とはいえ、いつかは対峙することになるかもしれない出来事なので、よい話を聞けました。

その次は、滝沢犬猫鳥の病院院長の、滝沢直樹先生による「鳥という動物について知る」でした。

鳥の羽
机の上に羽が配られ、羽や翼、上腕や首の骨など、身体の仕組みについて学びました。

とても話が面白い先生で、普段大学でも教えているそうですが、こんな先生の講義なら楽しいだろうなと思いました。

その中で印象深かったのは、最小の鳥であるハチドリの体重が2g=ポッキー1本分ほどだということ。ピコちゃんだって15gなのに、その7分の1も小さいなんて、想像もつきません。

オカメの脂粉の話のときに、コンゴウインコが脂粉にアレルギーがあると聞いて驚きました。鳥さん同士でもそんなことがあるんですね。

発情時の骨折は骨がボロボロになるので獣医泣かせという話も出て、これは本当に気をつけようと思いました。

最後の島森尚子先生は、英文学の学者さんでありながら鳥類も研究しているという珍しい経歴の方でした。ヤマザキ学園大学の教授をされているそうです。

テーマは「飼鳥の色変わり品種を考える」ということで、どうやって色変わりを固定化しているのか、色に関わる遺伝子などのお話でした。

私は繁殖するつもりは今のところないのですが、仕組みが理解できるのは面白いです。ノーマル種ではないルチノー飼いとしては複雑な思いもありますが、やっぱりあまり人間がいじくりすぎるのは良くないよなぁという思いはあります。

あと、その前の滝沢先生が「構造色というのがあって、青い鳥は本当は青くなくて、光の反射でそう見えている」というお話をされていて、どういうことだろうと気になっていたのですが、島森先生が、その仕組みをわかりやすく解説してくれて、すっきりしました。

ここでのお話は、知らなくても問題なく飼うことはできる知識かもしれませんが、単純におもしろいですし、鳥さんの習性や身体の仕組み、それに対する人間のつきあい方について、知って無駄になる知識は一つもないように思います。

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