あずきちゃん享年8カ月でした


文鳥のあずきちゃんが、5月16日(水)の夜遅く亡くなりました。享年8カ月でした。

私が現実逃避しているのか、いい加減頭がおかしくなっているのか、まだあずきちゃんがいなくなったような気がせず、毎日遺影や骨壺を見て本当にいないことにびっくりしている状況です。自分がどう感じているのかという気持ちも刻々と変化している状況なので、起きたことを書き留めてみます。

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11日(金)の朝にあずきちゃんのケージカバーを取ってみると、食べたものを吐いてしまっていました。
前夜、飼い主の手の中で眠っていたとき、近くによもぎちゃんが来たのに反応せずに寝ていたのを少し妙だなと感じましたが、きっとその頃から不調を感じていたのでしょう。

週末外泊の予定だったので、たまたまホテルサービスを利用予定で行きつけの病院を午前中に予約していて、すぐに診察してもらえました。

先生曰く「文鳥さんが吐くのは珍しい」とのことで、思い当たる原因を聞かれました。一旦暖かくなったあとに数日冷えたところだったので、春だからと20w電球で保温していたのが、もしかしたらパワー不足で冷えちゃったのかもしれないと思いました。

ホテルではなく入院対応に切り替え、保温室に入って投薬や強制給餌などをしていただきました。この時点では、すぐにしかも専門家に看護してもらえて不幸中の幸いといった状況でした。病院が録ってくれた動画では土日ともよく動き、そこまで重大な症状には陥っていないように見えました。

その間に先生がレントゲンを撮ってくださったのですが、胃が腫れているくらいしかおかしな点が見当たらないとのことで、冷えちゃったから下痢なのかなぁ?というような認識でした。

14日(月)に退院できるのだろうかと思いつつ予定の時間に迎えに行ってみると、だいぶ元気になってご飯を食べるようになったとのことでしたが、引き渡しの直前に再度吐いてしまっていました。それでもご飯を食べていたので、回復傾向にはあるのかなという印象を持ちました。

このとき「帰宅後に、食べても吐いてしまって食事ができない状態が続いた場合、ヒナみたいに大口をあけない子に私が強制給餌できるだろうか」と強く不安に思いましたが、とても元気そうにしていたので、そのまま連れ帰ってしまいました。翌日、翌々日と仕事で緊急時の対応がしづらくなることを考慮し、このとき先生に「まだ不安なのでもう数日入院させてもらえませんか」とお願いしておけば、その後の重症化はなかったんじゃないかと、後々とても後悔することになりました。
亡くなってから2〜3日は、どうして私はこのときその判断ができなかったのだろうということしか喋っていませんでした。絶対できないことなら諦めもついたけれど、やろうと思えばできたことだったのに…。

帰宅後は、100w電球で病院と同じ33℃にサーモスタットを設定し、ビニールシートでケージを覆い、床に撒き餌した状態にしました。

あずきちゃんは疲れたように丸まって寝ていて、慣れない場所からの帰宅で気が抜けたのと、まだ体調が万全じゃないのだから身体がだるいのかなぁと思い、少し様子を見てみることにしました。

しかしその後、あずきちゃんがご飯を食べることは二度とありませんでした。たまにつつくふりはしますが、明らかに食べません。お水は時折ごくごくのみますが、果物をあげてみても、食べる元気がなさそうでした。白い尿は出るけど便は出ません。

何の病気であったとしても、ご飯を食べなければ体力が落ちていくことは必至なので慌てましたが、もう夕方で病院は閉まっている時間になってしまいました。
翌日は朝に病院行くのはむずかしい時間に外せない仕事が入っていて、しかも元々の通院先もあずきちゃんが右目つぶりの際にお世話になった少し遠くの病院も定休日でした。仕事が終わって帰ってきてから、他の病院へ行くのも時間的に間に合いません(普段通っていないところはなかなか融通も効かないでしょう)。

そのとき、ふと深夜診療の病院があると少し前に教えてもらったことを思い出し、仕事へ行く前に深夜時間帯の一番早い時間を予約してからでかけました。ここも今思うと、月曜の夜に思い至っていれば、1日早い深夜診療を受けられたのではないかと、第2の後悔ポイントです。

仕事後に、あずきちゃんが生きているか不安で最寄駅から走って帰ると、出かける前と同じように丸まって寝ていました。予約時間まで約2時間あったので、あと数時間頑張ってと願いながら、夜の病院へ行きました。

そこで、行きつけの病院でのデータがあるわけではないのでレントゲンを撮らせてくださいということで診てもらったら、内臓がまだらに映るべきところが真っ白になっていて「気嚢炎です」とのことでした。数日前とぜんぜん違う診断にこのときは戸惑いましたが、もともとの体調不良で免疫が落ちたときに、発症したのではないかとのことでした。

人間には気嚢はありませんが、肺炎のようなものだそうです。老人が風邪などで免疫低下したら肺炎になるのと似たようなものだと先生が説明してくださりました。私の祖父は両方ともそういう状態で、この前まで元気だったのに風邪からの肺炎で急にぽっくり亡くなってしまったという感じだったので、とても理解しやすかったです。また、骨が白っぽく写っていて、発情していてホルモンバランスが乱れ、それによっても免疫が落ちたのではないかというお話もありました。

「入院が必要ですね」という先生から万が一を覚悟してください、という話が出ないので「生死に関わりますか?」と勇気を出して聞いたら、「そうですね」とのことでした。とにかくこの状況では、病鳥への強制給餌や治療ができるプロに預けるしか回復の可能性はないと思い、入院できたことに少しほっとして家路につきました。

翌日は病院が定休日だったので様子を聞く電話をいつかけたら繋がるのかわからず、私も仕事で帰りが遅かったので、1日待ってみようと思っていました。何かあれば病院から電話があるはずなので、知らせがないのは良い知らせと思っていました。

ところが、夜になるにつれ身体の節々が痛くなり、明らかに風邪の症状が急に出て来ました。

変な話ですが、過去にボタンインコのカメさんを亡くしたときも、オカメインコのあくびちゃん&キンカチョウのピコちゃんを亡くしたときも、私は鳥さんが生死をさまようのと連動して熱を出していました。

そのせいでとても不安になり、病院から電話がこないことを一生懸命願っていました。しかし、もう少しで日付が変わるかといった時間に、残念ながら病院の先生からあずきちゃんが亡くなったという知らせがありました。

まだほんの8カ月だったあずきちゃん。私じゃなくてもっと飼い方に長けていて、不安に感じたらすぐに前もった行動に移せる飼い主さんだったら、こんなに具合を悪くしたり短い生涯にしてしまったりしなかったのではないだろうか。あずきちゃんには、お迎えした飼い主がこんなにダメな奴で申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。せめて月曜の退院だけでもやめていれば状況は違ったかもしれないと、後悔の念でいっぱいでした。

翌日、病院へあずきちゃんの亡骸を迎えにいきました。〜たら、〜ればと後悔ばかり口にし、ただ号泣する私に先生は、「誰もでそうやって後悔するもの」「今回の経験を次につなげて」「あなたは何もしなかったのではなく、病院へ連れて行く努力などをした」「あずきちゃんはきっと大事に育てられて幸せだったはずだ」というような励ましの言葉をたくさんかけてくださいました。それ以上に、私のとっちらかった後悔の気持ちを「こういうときは吐き出した方がいい」と延々と聞いてくださったことに、とても救われました。

食いしん坊なあずきちゃんがご飯を食べられずに死んだのがかわいそうでと言うと「強制給餌したら、ちゃんと消化して便が出ましたよ」「酸素室に入っていたので呼吸もだいぶ楽になっていたと思いますよ」と入院時の状況も教えてくれました。

悲しいかな、鳥さんを亡くしたあと自分はどうしたい人で何をすればよいのかは、1年半前に経験したばかりでよくわかっていました。


翌日に火葬の予約をとっていたので、あずきちゃんの亡骸と一晩すごしたのち、よもぎちゃんにもお別れの顔見せをしてもらいました。
不思議そうな表情をしていますが、動かない亡骸をあずきちゃんと認識しているのでしょうか。
もしかしたら、単にあずきちゃんの棺に入ったご飯や果物を美味しそうだなと思って見ていたのかもしれませんが、食いしん坊なよもぎちゃんがそれを食べちゃおうとしなかったので、少なからず何かを感じていたのだと思います。

それから、夫と一緒に火葬場へ行き、荼毘にふしました。バカみたいだと思われる方もいるかもしれませんが、移動車による火葬でなく、人間の火葬と同様のセレモニー的なことを少しやってもらえるところでお別れをしてきました。お葬式は残された人のためとよくいいますが、本当にそうで、儀式的なことで私の気持ちの整理が少しついたところもありました。

いろいろオプションサービスを断ったなかで、足型スタンプを押すのだけ最後にやってもらいました。足の指がもう自由には動かなくて、やっぱり亡くなってしまったんだなぁと改めて時間しました。


いまは、ケージの中にお骨と写真とお花(よもぎちゃんがかじったら困るので)を入れているので、そこにあずきちゃんがいるような感覚が抜けません。でも、毎朝家族全員を起こしてくれた天然目覚ましのあずきちゃんの鳴き声はなく、あずきちゃんのお別れと供に始まった体調不良が治らないこともあり、なかなか起きることができなくなってしまいました。

よもぎちゃんが大好きで、サザナミインコに憧れていたようなヘンテコ文鳥のあずきちゃん。あのおかしくてかわいらしい姿に、本当に楽しませてもらいました。すごく短い間でしたが、私があずきちゃんと出会えたことはとても幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。

でもやっぱり、せめて寿命を全うしたと思えるくらいまで、一緒に生きていきたかったです。大好きなよもぎちゃんとも、もっと一緒に遊びたかったよね。ダメな飼い主でごめんなさい。