部分開園までこぎつけた熊本市動植物園の現状


震災からちょうど1年後に訪れた熊本では、市内にある「熊本市動植物園」へも行きました。

けっこうな敷地面積があり、動物も多数いた動物園のようでしたが、震災による地割れや設備の不良などでネコ科の動物をはじめ、多くの動物が他の動物園へ疎開しています。

震災からしばらくは閉園していたそうですが、現在は週末のみ入場無料で、園内の一部だけ開園しています。

Giraffe キリン
キリンは現在でも見られます。子どもキリンもいてかわいらしかったです。

Elephant ゾウ
ゾウは、大好物だという竹をむしゃむしゃ食べていました。鼻を器用に使って竹を割り、白い部分だけを食べるそうです。

大型の展示動物はこの2種だけ。

Goat ヤギ
ふれあい動物園には、ヤギがいました。満腹のヤギはお腹がまんまるで、妊娠しているのかと勘違いしてしまうようなシルエットでした。ちょっと目を話すとすぐに服やカバンをカジカジしてきます。

Long-eared Goat ミミナガヤギ(メス)
ミミナガヤギのメス。名前の通り、ものすごく長い耳がかわいらしいです。

Long-eared Goat ミミナガヤギ(オス)
オスのミミナガヤギは柵の中に入っていましたが、手を入れて触ることはできます。ふれあいエリアにいたメスはあまり人懐っこい感じではなかったですが、オスは覗くと小屋の奥から出てきてくれる、とても人懐っこい子でした。

その他に羊やポニー、モルモット、うさぎ、ニワトリ、キジ、プレイリードッグ、カメなどの小動物がいました。

この日は天気もよく、子ども連れの家族で賑わっていました。見られる動物の種類は少ないですが、のんびり触れ合いができ、飼育員さんともお話がしやすく楽しかったです。

入園は無料なので、熊本市動植物園の収益は、園内にいくつかある子供遊園地的な乗り物と、グッズや飲食物の売り上げのみだと思われます。

Ferris wheel 観覧車
高い所から眺めてみたくて、観覧車に乗ってみました。入場できるエリア外のプールでアザラシのような動物が泳いでいるのが見えたので、展示はされていないけれど園内で飼育されている動物もいるのかもしれません。

Drinking fountains
園内の水道は、一つひとつ違う動物のデザインでとてもかわいいです。

Drinking fountains
でもそのどれもが、いまだ断水したままでした。

設備などを復興するには8.8億円ものお金がかかるそうで、1口5,000円からのサポーターを募集しています。5,000円以下の金額でも、募金箱に任意の額を入れることができます。私も募金をさせていただきました。

あらゆる場所で復興のための予算が必要になっているのでしょうが、自分が普段から身近に感じている園館のサポートをするのが自然に思えました。そうして、みんながそれぞれ、自分が気にかけている部分をサポートすることで、世の中はうまく回っているのだと思います。

入り口で配布していた冊子に、地震当時のスタッフの方のコメントが載っていました。4月16日未明に本震が来た際、ちょうど園内で仕事をしていた方が、地震が収まったあとにネコ科などの猛獣の檻が壊れて外に出ていないかチェックしに行ったそうです。幸い1匹も逃げ出してしまうことはなかったのですが、真っ暗な中を見にいくのはものすごく恐怖だったと書かれていました。

想像するだけで恐ろしい状況です。ちょうどいまオンエア中のアニメ「進撃の巨人」で、真っ暗な中どこから巨人が出てくるかとビクビクしながら、壁の穴を探すシーンが浮かびました。

入園するときは駐車場側にあった臨時の入り口から入ったのですが、市電に乗るために大通りへ向かう途中で本来の正門を見かけました。ここも地震で歪んでしまったそうです。

tram 熊本市電

最寄りの電停「動植物園入口」は、キリンなどがあしらってあり、とても素敵なデザインでした。次にこの熊本市動植物園を訪れるときは、正門もオープンし、多くの動物たちが戻ってきていると良いなと思います。