とりほん:つげ義春「蟹」


鳥が登場する本「とりほん」の紹介です。

つげ義春の地味だけど磁場が狂ってる感じの世界観は、私にとってものすごく日常的な感じがして大好きです。

「義男の青春・別離」の中の一遍「蟹」には、主人公の家の2階にいつの間にか住み着いていた朝鮮語とトリ語を話せる李さん一家が出て来ます。


「義男の青春・別離」

主人公は自分の家の軒下に住み着いていた蟹を見かけなくなったので「鳥に食べられてしまったのだろうか?」と心配して、李さんに頼んで鳥に聞いてもらうことにしました。

すると李さん「ピピピピ」、鳥「ピッ」、李さん「鳥は蟹を食べてないそうです」とのこと(爆笑)。

たいての場合は、“トリ語が話せる”というのはイコール“おかしい人”という見方をされますが、この本の中ではいたって普通に受け入れられてるのです。

どうしても人は偏見や先入観にとらわれがちだけど、李さんがトリ語を話せるのが事実かどうかなんて問題じゃないと思います。

事実は、李さんが「自分はトリ語が話せる」と言ってるってことで充分なんじゃないでしょうか?




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